後継者及び右腕経営育成スクール

今回のスクールでは、この二冊の著者自身が講師を務め、後継者・右腕経営者育成のノウハウを惜しみなく伝授するために開催します。セミナーのやりっぱなしではなく、後継者・右腕経営者に個別コンサルティングを行い戦略策定までの手厚いフォローが特徴です。

 日本の経済を下支えしているのは、優れた中堅・中小企業です。しかしながら、近年、多くの中小企業の一番の課題は事業承継と言われています。このままでは、今後20年間で3割程度の中小企業が廃業に追い込まれるとも推計されています。

この課題を解決するため、政府のみならず産業界を挙げて、様々な支援策が提示されていますが、我々は、事業承継を成功させるだけでなく、事業承継後の企業成長を支援するため、後継者・右腕経営者を育成するスクールを立ち上げることにしました。既存の書籍やセミナーの多くは、後継者不足などの一般的な事業承継の課題を指摘し、資産の譲渡などの会計的な処理などの事業承継の具体的な手続きを解説したものにとどまっています。ただ、実は、事業承継の一番の課題は後継者を育成することです。また、後継者が孤軍奮闘しても、事業承継後の企業成長は困難であり、その後継者を補佐する右腕経営者が必要不可欠であることが明らかになっていますが、その支援策はほとんどありません。

我々は、このような問題意識に立って、具体的な課題と解決策を紹介した書籍二冊を公開しています。今回のスクールでは、この二冊の著者自身が講師を務め、惜しみなく、そのノウハウを伝授するために開催します。大学で教える理論や基礎知識は当然として、事業承継時における留意点や事業承継を実践的に成功させるための実践的な方法論をワークショップとともに学ぶことができます。

日本経済の再生においては、中小企業がその優位性を認識し、果敢にグローバル競争を勝ち抜き、大企業の業績に左右されること無く、永続的に事業継続を行っていくことが期待されます。本書は、中小企業の事業承継後においても、その企業の経営能力を維持・向上するための処方箋を提示します。


スクールカリキュラム


第一回 

スクールの狙いと事業承継の成功の具体例


 事業承継における課題は何か、また、その課題をどのように解決するのかを提示する。また、事業承継の成功を具体的にイメージし理解するため、実際に事業承継を成功した企業の詳細な具体例を詳細に紹介する。また、その成功例と元にケーススタディを行い、グループディスカッションにより、明確なアウトプットを得るための方法論を学ぶ。

第二回 

自社の成長を実現する資源と右腕経営者


 事業承継を行う企業は、資産を引き継ぐと同時に従来とは異なる企業経営の長期プランを作成し、既存の経営戦略と融合させながら、計画的に事業承継をしなければならない。まずは、事業承継において引き継ぐべき資産を整理することが重要であるが、その具体的な方法論を具体的に学ぶ場はほとんどない。本スクールでは、有形資産のみならず、事業承継において承継対象となる無形資産も含めた承継を視野に入れた事業承継方針を学ぶ。 

 また、中小企業における最大の資源は人材である。特に事業承継の成功には後継者を補佐する右腕経営者の存在が不可欠である。右腕経営者にはどのような人材が必要なのか、また、その人材をどのように育成すべきなのかを具体的に提示する。

第三回 

理念の再定義と戦略立案


事業承継においては、どうしても有形資産の承継に注力することが一般である。しかし、事業承継後の成長においては、理念こそが重要である。中小企業において、理念は形骸化しがちであるが、事業承継時こそ理念を見直す良い機会となる。

理念を見直すことで、今後の成長を目指すための具体的な戦略立案が可能である。戦略立案の方法論を具体的に示し、理念から、戦略対象となる事業ドメイン(事業領域)を決めるまでのプロセスを提示する。


第四回 

競争戦略の立案


中小企業あっても、大企業に負けない競争優位を確立している企業は数多く存在している。もちろん、それは容易ではなく、高い技術力や高度なサービスのみならず、卓越した戦略的マネジメントが必要である。それでは、卓越した戦略的マネジメントとは何だろうか。ここでは、卓越した戦略を立案・実行するための方法論を実践的に学ぶ。戦略立案の対象は、経営理念と事業ドメインである。これを具体化した後に外部環境と内部環境を分析して、自社を取り巻く外部環境の分析、自社の強みと弱みの洗い出し、それらを統合した重要成功要因の導き出しなど戦略立案・実行に至る統合的なプロセスが理解する。

第五回 

マーケティングと営業戦略



戦略を実行し、高い成長と収益を実現するためには、顧客の心を掴み、継続的な関係を維持することが重要である。多くの中小企業の営業体制は十分でなく、特に新規顧客開拓のためのマーケティング力に悩む企業も少なくない。もちろん、資源に限りある中小企業が実現できることには限界がある。ここでは、中小企業ならではのマーケティング方法及び営業戦略を提示する。


第六回

 新規事業創出戦略



 事業承継を契機として、新しい事業を検討する中小企業は多い。また、新規事業の立ち上げは後継者あるいは右腕経営者に大きな成長機会を与える。しかし、当然ながら、新規事業の創出は簡単ではない。特に中小企業には豊富な資源がなく、新規事業立案には他社との連携を積極的に行うと同時に小さく生んで大きく育てる思考が不可欠である。ここでは、中小企業ならではの新規事業戦略の在り方を学び、具体的な新規事業創出戦略の立案プロセスを学ぶ。


第七回 

従業員教育



現在、事業承継に関しては後継者向けの研修プランが多数充実している。後継者の人脈作りや経営の基本知識を身につける場として役立っている。しかし、いざ会社に戻ると先代社長の番頭格の社員や、後継者よりも社歴が長い幹部社員は後継者を「お坊ちゃん」扱いし、会社をまとめることに苦労している事例が多くみられる。事業承継後も維持・成長をしていく企業になるためには、後継者が作成した事業承継計画に全社員を巻き込み「全員参加型経営」を具体化していくことが極めて重要である。その際、従業員教育は、非常に有効な一つの手段である。従業員教育プログラム作成、運営、実施等についてのポイントを事例とともに紹介する。


第八回 

事業承継計画書の作成



本章では具体的な「事業計画表」を策定する手順を示す。実際の計画表を作ることで、各ステップの細かな留意点、ステップ間の関連性も「見える化」される。各関係者がすべきこと、理解すべきこと、互いにコミュニケーションをとるべきことなどを時系列に示していく。

講師

大学教授及び中小企業診断士

玄場公規 (げんば きみのり)

法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科・教授

法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科・教授。大阪大学大学院工学系研究科・招聘教授。東京大学学術博士。三和総合研究所研究員、東京大学大学院工学系研究科助手、東京大学工学系研究科アクセンチェア寄附講座助教授、スタンフォード大学客員研究員、芝浦工業大学大学院工学マネジメント研究科助教授、立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科副研究科長・教授を経て、現職。著書『理系のための企業戦略論』(単著、日経BP社)、『イノベーションと研究開発の戦略』(単著、芙蓉書房)ほか。

内田 聡(うちだ さとし)

中小企業診断士 MBA

中小企業診断士、MBA、健康経営アドバイザー、法政大学特別研究員、法政大学ファミリービジネ ス研究部会幹事。法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科卒。楽器小売店を14年勤務。マネージャー、店長、販売員でそれぞれトップセールスの成績を残し、独立。独自の社員教育プログラム作成し、製造業の企業にて事業承継セミナーを千葉県産業振興センターと共催。「後継者としての会社作りセミナー」等多数実施ほか。「後継者の会」を幹事として企画、運営し ている。

栗原浩一(くりはら こういち)

中小企業診断士 MBA

2018年3月法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科修了、同年4月より同研究科特任講師及び特任研究員。デザイン事務所に勤務した後、法律事務所へ転職し外国人の日本在留サポートのコンサルタントとして約10年勤務。就労に係る在留資格の取得から複雑なLGBTに係るケースまで年間500件近くの案件に携わる。在日米国総領事のスピーチ通訳、宇宙開発事業関連の文書翻訳など、日英の通訳・翻訳歴は足掛け約20年。TOEIC受験者向け学習書など著書9冊。

山田直樹(やまだ なおき)

司法書士・中小企業診断士

中央大学法学部法律学科卒業。司法書士事務所勤務を経て伊藤忠ビジネスコンサルティング株式会社(現伊藤忠フィナンシャルマネジメント株式会社)へ入社。元・同社ビジネスサポート部長。伊藤忠グループ会社の設立、合併、株主総会業務を22年以上にわたり年間100社以上担当。商取引法務の基礎・コンプライアンス・会社法・株主総会実務セミナーなどの講師担当。2018年3月末に法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科卒業、同研究科特任講師。


現在までの法政大学ファミリービジネス研究部会の活動 事業承継セミナー実績

スケジュール・料金等

ご注文の内容

詳細をお知らせください。確認次第ご連絡させていただきます。


©uchidakeiei /東京都千代田区富士見2-17-1(市ケ谷キャンパス内)新一口坂校舎
Powered by Webnode
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう